仮面ライダーも乗らない!? 縮む日本のオートバイ市場 名作「トップガン」続編で復活なるか (4/4ページ)

米俳優のトム・クルーズさん(ロイター)
米俳優のトム・クルーズさん(ロイター)【拡大】

  • カワサキのレーシングチームで、大型二輪「ニンジャ」で疾走するライダーのジョナサン・レイ選手(手前)とトム・サイクス選手(川崎重工業提供)
  • ヤマハ発動機のレーシングチームで活躍するマーベリック・ビニャーレス選手(左)とバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ発動機提供)

 こうした深刻な「二輪車離れ」に、メーカーも危機感を募らせる。

 1980年前後の数年間にわたり、両者の頭文字をとって「HY戦争」と呼ばれる熾烈(しれつ)な販売競争を繰り広げていたホンダとヤマハ発は昨年10月に業務提携を電撃発表した。

 国内独自規格の原付き1種の維持を目指し、共同開発などで投資を抑制。海外で人気の高い排気量125ccクラスなどに経営資源を振り向け、収益性の改善につなげる方針だ。

 スズキは2016年3月期連結決算で、二輪車事業が3期連続の赤字を計上した。2020年までの中期経営計画では、二輪車事業の「選択と集中による赤字体質の脱却」を掲げ、「スポーツ」「150cc以上」という特徴を明確にした製品の開発に注力する。

 「1980年代に二輪車を購入した若者たちが年齢を重ね、現在も市場を支えている」(大手メーカー)というが、ライダーたちの憧れの的だった草刈さんも最近では、NHK大河ドラマ「真田丸」(16年)の乗馬シーンやスズキの軽乗用車「ワゴンR」のCMのイメージが強くなっている。

 無人飛行機「ドローン」が空を飛ぶ21世紀に、「トップガン」がどのような形でよみがえるのかは興味深い。ただ、地上では、ハンドルやブレーキを操作しなくてもいい自動運転車に乗るのではなく、日本製の二輪車で疾走するクルーズさんの雄姿が見たい。(産経新聞社 経済本部 宇野貴文)

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。