自動車部品メーカーでも買収の動きが広がる。デンソーは、富士通傘下のカーナビ大手「富士通テン」に対する出資比率を51%に引き上げる方針。富士通テンは自動運転に必要となるミリ波レーダーなどに強みを持ち、子会社化で自動運転の技術開発を強化する。ドイツの自動車部品大手でもコンチネンタルやZFが自動運転に不可欠となるセンサーやレーダー技術分野で買収を繰り広げている。
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■自動運転をめぐる自動車部品、IT、電機の最近の出資案件
【自動車部品】
デンソー
・自動運転に必要なミリ波レーダーに強み持つ「富士通テン」に51%出資へ
コンチネンタル(ドイツ)
・米国のレーザー技術メーカーからセンサー部門を買収
ZF(ドイツ)
・レーダー技術を手掛けるドイツ企業の株式の4割取得
【IT、電機】
インテル(米国)
・自動運転車の技術開発を手掛けるイスラエルの「モービルアイ」を153億ドルで買収
ヤフー
・ソフトバンク傘下の「SBドライブ」に約4億9000万円を出資
パナソニック
・スペインの自動車部品「フィコサ」に69%を出資へ