市場拡大が予想される自動運転技術に関心が集まる中、日本自動車研究所(つくば市苅間)は、自動運転の性能を評価する国内初の施設「Jtown(ジェイタウン)」を完成させ、4月1日からの運用を前に報道関係者に公開した。
同研究所内の16万平方メートルの敷地に、3つの試験エリアを設けた。雨や霧、逆光などで視界が悪い状況を人工的に再現する「特異環境試験場」をはじめ、さまざまな形の交差点などを配置できる「多目的市街地」や、通信を活用した協調型自動運転システムを検証する施設を備えている。
こうしたシステムで、視界が悪い場合でも、自動運転の自動車が信号機や道路標識などを正しく認識できているかなど、安全性をテストすることができるという。
同研究所の永井正夫所長は「自動車メーカーなどがこの施設を使い、技術を磨く拠点となることを期待する」と話している。