ドイツ高級車ブランドの販売競争が激化している。昨年はダイムラーの「メルセデス・ベンツ」が高級車ブランドの世界首位となった。2位に転落したBMWはトップへの返り咲きに向け、新型車を幅広く投入する計画。さらにアウディが迫る構図となっている。
BMWは21日、2018年末までにグループのMINI(ミニ)などを含めて計40を超える新型と改良車の投入を発表。クルーガー社長は「17年にもう一度記録的な販売規模と売上高、利益を狙っている」と強調した。
BMWが不振というわけではない。BMWブランドの16年の世界販売台数は前年比5.2%増の約200万3000台と過去最高を更新。しかし、メルセデス・ベンツは約208万4000台と11.3%伸び、高級車で11年連続トップだったBMWを抜いた。