綱川社長「NAND(フラッシュメモリー)以外の半導体も黒字転換し、社会インフラ事業も利益率が高まっている。こうした状況の下、財務体質を強化して(現路線を)進めてまいりたい」
--米ウェスティングハウス(WH)社の保有を続けるのはなぜか。売るに売れないということか
綱川社長「海外事業に関しては、見直しを検討しているところだ。米国の原発4基は建設にからんでいるが、中国では建設を手がけていない。(建設から手を引き)リスクを遮断する形を目標としたい」
--将来に亘り、NAND型フラッシュメモリーと原子力の両方を手がけていくのか。どちらの方が大事なのか
綱川社長「エネルギー・社会インフラ・ストレージが東芝の3本柱であることに変わりはない。だがエネルギーの中から原子力を抜き出し、海外事業を見直すことが今回の変更点だ。NAND型フラッシュメモリーは、分社化しても注力事業であることに変わりはない」
--WH社の太い収益源である核燃料製造なども「見直し」の対象か
綱川社長「そこは重要な点であり、2月14日の決算発表の際に発表したい」
--新卒採用の再開についての考え方は
綱川社長「技術の伝承には人材が必要だ。採用は行っていく」
--原子力事業を「社長直轄」にするとのことだが、志賀重範会長の位置づけはどうなるのか
綱川社長「その点も2月14日の決算発表時に説明したい」
--東芝の再生は可能か
綱川社長「これを機に再生を果たす。後戻りはしたが、再生するために財務基盤を強化することから始めないといけない」
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会見は約50分で終了した。東芝は、今回の事態の引き金となった米原子力事業の最終損失額については、2月14日の第3四半期(16年4-12月期)の決算発表時に説明する。
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