会見開始から30分を超え、質疑応答は続く。矢継ぎ早の質問に対し、綱川智社長と成毛康雄副社長が窮する場面は見られず、テンポ良く回答していった。
--メモリー事業の分社化だが、どんな出資相手を望むか
綱川社長「今のところ細かくは開示できない状況だが、基本的な考え方として従業員(の雇用)、事業を強くするという観点で決めていきたい」
--メモリー事業の今後の成長資金は、どのように調達するのか
成毛副社長「メモリー事業の投資は、事業が順調にいっている場合はキャッシュフローがひとりで回る。2千億円レベルから3千億円レベルに増えてくる。今回、ひとつのやり方としてこのような方法をとる。分社化によって得られるお金で回せると思っているが、2月14日(16年4-12月期決算発表)以降に数字は判明すると思う」
--成長性の高い半導体事業の価値を毀損(きそん)することになってしまった
成毛副社長「『東芝の危機』を全力で乗り切ることに注力したい」
--海外の原子力事業は難しい事態が続いている。撤退もできず、リスクが残る中、どんな対策をとるのか
綱川社長「こうした事態になった原因、再発防止策を来月(の決算発表の場で)明らかにしたい」
--原発事業以外は好調とのことだが、ビジネスモデル自体が大きく改善したようには見えない