【東芝社長会見詳報】(上)「原子力以外は業績好調」と経営不安打ち消す綱川社長 半導体には分社化後も「成長投資続ける」 (1/2ページ)

2017.1.27 17:46

記者会見の冒頭、メモリ事業の分社化を決めたことを報告する東芝の綱川智社長=27日午後、東京・芝浦の東芝本社(酒巻俊介撮影)
記者会見の冒頭、メモリ事業の分社化を決めたことを報告する東芝の綱川智社長=27日午後、東京・芝浦の東芝本社(酒巻俊介撮影)【拡大】

  • 記者会見の冒頭、メモリ事業の分社化を決めたことを報告する東芝の綱川智社長=27日午後、東京・芝浦の東芝本社(酒巻俊介撮影)
  • 東芝の綱川智社長

 東芝は27日午後4時半から綱川智社長と成毛康雄副社長が出席し、東京・浜松町の本社ビルで記者会見した。綱川社長はまずこの日の取締役会でメモリー事業の分社化を決めたことを報告するとともに、「最注力分野だった原子力事業の位置付けを変える」と説明した。

 焦点の半導体(フラッシュメモリー)事業の分社化に関しては、「資本強化の対策として、外部からの投資受け入れを視野に入れている」と説明。また「原子力事業を除いた事業は計画よりも好調に推移している」とした上で、財務基盤の強化に向け「全ての手段を講じていく」と強調した。

 冒頭の説明は10分ほどで終わり、質疑応答へ移った。報道陣や証券アナリストからは次々に質問の手が挙がる。

 --取締役会では全会一致で決まったのか

 綱川社長「全員一致で決まった」

 --外部資本の受け入れはどの程度か

 綱川社長「外部資本は『20%未満』が基本的考え方だ」

 --出資の受け入れに伴って技術流出の懸念もある。どんな相手が望ましいか

 成毛副社長「いろいろなご提案があると思う。よくよく吟味して決めて参りたい」

 --外部資本の受け入れは即効性がある一方、リスクをどう考えているか

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