東芝は27日午後4時半から綱川智社長と成毛康雄副社長が出席し、東京・浜松町の本社ビルで記者会見した。綱川社長はまずこの日の取締役会でメモリー事業の分社化を決めたことを報告するとともに、「最注力分野だった原子力事業の位置付けを変える」と説明した。
焦点の半導体(フラッシュメモリー)事業の分社化に関しては、「資本強化の対策として、外部からの投資受け入れを視野に入れている」と説明。また「原子力事業を除いた事業は計画よりも好調に推移している」とした上で、財務基盤の強化に向け「全ての手段を講じていく」と強調した。
冒頭の説明は10分ほどで終わり、質疑応答へ移った。報道陣や証券アナリストからは次々に質問の手が挙がる。
--取締役会では全会一致で決まったのか
綱川社長「全員一致で決まった」
--外部資本の受け入れはどの程度か
綱川社長「外部資本は『20%未満』が基本的考え方だ」
--出資の受け入れに伴って技術流出の懸念もある。どんな相手が望ましいか
成毛副社長「いろいろなご提案があると思う。よくよく吟味して決めて参りたい」
--外部資本の受け入れは即効性がある一方、リスクをどう考えているか