国土交通省は1日、歩行者との衝突回避のため、一部の自動車が搭載している自動ブレーキの性能評価試験の結果を初めて発表した。メーカーが試験を希望した市販車11車種中、マツダ「アクセラ」が最高評価だった。
車を時速10キロから60キロまで5キロ刻みで複数回直進させ、歩く速度で前方を横断する人形を検知し止まるまでの距離などを25点満点で評価した。
ただ、歩行者が急に飛び出すケースは「カバーできない事故形態」として対象になっておらず、試験担当者は「豪雨や窓が汚れていると、自動ブレーキが作動しない可能性があり、過信は禁物だ」としている。
国交省は2014年度から年2回、車線はみ出しや前方車両の接近検知といった性能評価を実施しており、今回から対歩行者の自動ブレーキを試験項目に加えた。