全日本空輸は30日、同社としては初の羽田-ニューヨーク(NY)線、羽田-シカゴ線をそれぞれ就航させ、羽田空港で記念式典を開いた。羽田は都心に近く、現地の昼間に着くことから出張や旅行が便利になる。ボーイング777を使用して1日1便ずつ飛ばす。
篠辺修社長は式典で「(地方の国内線との乗り継ぎもしやすいため)首都圏と地方、双方のお客さまにとって便利になった」と強調した。第1便でニューヨークに向かう30代の会社員男性は「これまで横浜から成田に行くのに1時間半かかったが、今朝は30分で来られた。随分楽になった」と話した。
NY線は上級座席を利用するビジネス客が多く見込まれ、航空会社にとって「ドル箱」だ。日本航空も来年4月から羽田-NY線を就航させる方針を決めており、競争が激しくなりそうだ。(共同)