三菱商事がローソンを子会社化 1500億円投じ51%まで出資拡大 コンビニ上位2社を追撃

2016.9.15 09:11

コンビニ大手3グループの勢力比較。ファミマとサークルKサンクスは経営統合前のベースで
コンビニ大手3グループの勢力比較。ファミマとサークルKサンクスは経営統合前のベースで【拡大】

 三菱商事がコンビニエンスストア第3位のローソンの株式を買い増し、子会社化を検討していることが分かった。1500億円前後を投じ現在の出資比率33%を51%程度に高め子会社化する。週内にも発表する可能性が高い。TOB(株式公開買い付け)などで株式を買い増し、子会社化する。

 三菱商事が持つ海外の食品調達力や店舗開発ノウハウ、電力小売りなどの機能を総動員する。収益基盤の強化で、コンビニの上位2社を追撃すると同時に海外展開を加速する。

 三菱商事は資源価格の低迷で今年3月期の連結決算で創業以来初の最終赤字に転落し、資源以外の非資源強化を急いでいる。中でもグループ戦略強化の一環で子会社の経営権を取得し、経営への関与を高める戦略を打ち出している。

 ローソンの子会社化で商品開発力強化につなげ同時に日本のコンビニモデルのアジア展開などを進め海外収益強化を図る。

 コンビニ業界では今月1日に伊藤忠商事が出資するファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合し、売上高や店舗数でローソンを抜き業界2位に浮上したばかり。

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