コンビニエンスストア業界3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが1日に経営統合し、持ち株会社「ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)」が発足した。コンビニは単純合算した店舗数で約1万8000となり、セブン-イレブン・ジャパンに次ぐ2位に浮上。規模の拡大をてこに経営基盤を強化する狙いだ。
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新会社は、総合スーパー(GMS)などを含めた全体の売上高でもイオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ3位の流通グループとなり、顧客争奪戦が激化する。
同日記者団の取材に応じたユニー・ファミリーマートHDの上田準二社長は「両社の得意な分野を合体させて強い仕組みを作る」と抱負を語った。
コンビニのブランドは「ファミリーマート」に一本化する。サークルKサンクスのコンビニ約6250店は2019年2月末までに順次、ファミマに転換する方針だ。このうち約1000店舗は閉鎖や移転の対象となる。1日に3店舗がさっそくブランドを転換した。
ブランド転換に併せコンビニで利用できるポイントも、ファミマが使用してきた「Tポイント」に統一し、顧客の囲い込みにつなげる。
また、「アピタ」や「ピアゴ」のブランドで計215店舗を運営しているGMSについては、不採算の36店舗の閉鎖を決めるなど事業の立て直しを急ぐ。