ローソン、セブンとファミマを追撃 「ローソン・スリーエフ」1号店オープン

2016.9.10 07:09

新ブランド「ローソン・スリーエフ」1号店の開店を記念してテープカットを行うローソンの竹増貞信社長(中央)とスリーエフの山口浩志社長(右)=9日、千葉県白井市
新ブランド「ローソン・スリーエフ」1号店の開店を記念してテープカットを行うローソンの竹増貞信社長(中央)とスリーエフの山口浩志社長(右)=9日、千葉県白井市【拡大】

 コンビニエンスストア大手のローソンは9日、中堅のスリーエフと4月に締結した資本業務提携に基づく新ブランド「ローソン・スリーエフ」の1号店をオープンした。スリーエフの店舗を通常のローソンに改装し、店内で焼く「やきとり」などスリーエフの人気商品を加えたのが特徴。協業で相乗効果を上げ、店舗数で業界首位のセブン-イレブン・ジャパンと、ユニーグループ・ホールディングスとの経営統合で業界2位となるファミリーマートを追撃する。

 「互いの力を合わせ、より活気のある店にしていきたい」。同日オープンした1号店でローソンの竹増貞信社長はこう強調した。スリーエフの山口浩志社長も、「新ブランドを輝かせるのが使命」と応じた。

 両社は11月までに千葉、埼玉の両県で、スリーエフの約110店のうち90店を新ブランドに切り替える。商品の共同開発などでも協業を進める考えだ。ローソンはすでに資本業務提携している中国地方を地盤とする中堅のポプラとも、11月から新ブランド「ローソン・ポプラ」を本格展開する。

 セブン、ファミマと店舗数で差が開く形となったローソンは「店舗数は気にしていない」(竹増社長)と商品の質の向上に重点を移している。ただ、店舗当たりの1日平均売上高でセブンとローソンの差は10万円以上ある。ローソンが目指す商品の質の向上にとって今回の協業は重要な一歩で、その成否は、セブンとファミマに対抗する戦略を左右することになる。

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