ユニクロやウィルソン、アディダスといったテニス関連商品から時計のタグホイヤー、リクシル、JALなど契約は多岐に及ぶ。さらに、その商品価値を高めるには、やはりテニスでの活躍がポイントとなる。
フォーブス誌が示した収入の内訳をみればわかる。獲得賞金に対し、広告契約料が9倍以上と偏りが著しい。じつはフェデラーも同じで、獲得賞金780万ドル、広告契約料6000万ドル。ATP(男子プロテニス協会)ランキング1位、ジョコビッチの獲得賞金2180万ドル、広告契約料3400万ドルと比較すれば偏りがわかろう。マリーは広告契約料1500万ドルだが、獲得賞金は800万ドル。錦織はフェデラー形だとわかる。
理想はジョコビッチ形であろう。いかに、そこに近づいていくか、錦織の活躍次第ということになる。勝利が増えれば、広告契約も伸びる。そろそろ、大きなタイトルが欲しい。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)