理想は「ジョコ形」
さらに同じ月、英経済誌スポーツプロも恒例の『世界で最も広告価値のある選手』を発表した。1位がバスケットボールのステファン・カリーで、以下、サッカーのポール・ポグバ、クリケットのヴィラット・コーリと続く。クリケットが意外な気もするが、そこは英国、クリケットは全世界で約1億人の競技人口を有している。
錦織は6位にランクされた。ここでも昨年の17位から大幅な上昇である。同誌のランキングは現在の活躍度やファンの注目度、スポンサーの関心度などを独自に判定、予測したものである。数値の裏付けはない。
ただ錦織の場合は、当を得ているように思う。すでに多くのスポンサー契約をもつが、まだ伸びる可能性は高い。
端緒はプロ転向の翌2008年、日清食品との契約である。この年2月、米デルレイビーチ国際テニス選手権でATPツアー初優勝、同社はスポンサー契約に動いた。当時18歳、若さに期待した同社の先見性だろう。12年には所属契約を結び、ネットの『KEI NISHIKORI SPECIAL SITE』も運営している。