総合免税店のラオックスは12日、平成28年12月期の連結業績予想を下方修正した。本業のもうけを示す営業利益を当初の70億円から12億5千万円に82.1%減らした。訪日中国人客が大量に購入する「爆買い」の対象が、高価な家電から安価な日用品に移ったことが原因という。
経営企画部によると、27年前半までの売れ筋は、10万円以上もする炊飯器や南部鉄器の高級品だったが、秋以降は化粧品などの日用品に変化した。購買単価の低下が訪日外国人に頼る経営を直撃し、28年12月期の業績に響いた。
同日発表した28年6月中間決算は、売上高が前年同期比22.4%減の350億円、最終損益が46億円の黒字から4億円の赤字に転落した。