日本百貨店協会が21日発表した6月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比3・5%減と、4カ月連続で前年を下回った。株価低迷を背景に富裕層の購買意欲が低下したほか、中国人観光客の“爆買い”が鈍化し訪日外国人の購入額も減少した。
商品別では消費マインドの低迷を受け、美術・宝飾貴金属が、9・2%減と大きく落ち込んだ。
免税品売上高は20・4%減と3カ月連続でマイナス。訪日外国人の購買客数は14・0%増だったものの、購入の中心が時計や衣料品などから、化粧品や日用品といった消耗品に変化しているため、一人当たりの購入額が大きく減った。