トヨタ自動車は15日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。アベノミクスによる円安が好業績を牽引(けんいん)してきたが、年明けから円高が進行。経営に逆風が吹く局面に対し、豊田章男社長は「持続的成長に向け、グループ一丸となって取り組む」と述べた。
2016年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が2兆8539億円と過去最高を更新した。ただ、17年3月期は前期比で約4割減と大幅な落ち込みを予想している。
熊本地震やグループ会社の爆発事故の影響で、車両生産を一時的に停止したことも打撃となりそうだ。