NTTドコモは7日、車の入出庫を検知し、インターネット回線を介してスマートフォンで料金支払いができる駐車場の運営システムを公開した。東京五輪に向けて都内の駐車場不足が懸念されており、ドコモは初期費用を3分の1に抑えられるシステムで、既存の駐車場運営事業者と提携して不足の解消を狙う。
「ドコモスマートパーキングシステム」は、専用に開発した「ドコモスマートパーキングセンサー」を駐車スペース1台ごとに設置。センサーの上に車を止めると、ネット回線を通じて駐車場管理者に駐車されたことが通知される。ドライバーは支払いだけでなく、駐車場の空き情報の確認や予約もスマホで行うことができる。
車を五台止められる駐車場の初期投資額は、車を固定するためのフラップ板や精算機などで約300万円かかるとされる。しかし、ドコモのシステムはセンサーを設置するだけなので3分の1程度ですむという。工事期間も最大で半年程度かかっていたのが最短1日で完了でき、これまでは駐車場に不向きだった狭小な土地も活用できる。
ドコモは13日から来年3月末まで、時間貸し駐車場運営のコインパークやシェアリングサービスの東京23区内の一部の駐車場で実証実験を行う。