もったいない精神で規格外食材活用を企画 エードット・伊達晃洋社長 (2/2ページ)

2016.6.7 05:00

 --誰もがもったいないと思っても、手を付けてこなかった

 「築地市場で買い手の付かない食材や、生産地で市場に出せない規格外の野菜や魚介類を産直で扱うため、生産者の収入増につながった。それは今後も守りたい点だ。一方で、産直品は現状の規模では輸送費割合が高く、課題もある」

 --今後の展開予定は

 「当初、1社だった築地市場の仲卸との取引は10社に拡大した。年内に2店舗の新規出店を計画中だ」

 --首都圏以外での展開は

 「他地域で食を支える市場流通関係者からも関心が寄せられている。自分たちの取り組みで、川上から川下までの各所で食品廃棄につながる問題の存在と、加工(調理)次第でおいしく食べられるとアピールできたのではないかと感じている」

 --プロデュースのみで運営していくのか

 「もったいない食材を『おいしい』に変換する取り組み『もったいないアクション』の活動を継続するにはビジネスとしての収益をどう上げるのかが課題だが、飲食店経営を本業とする予定はない。生産者・流通・消費者が“三方良し”の関係となるようにモデル構築を進めたい」(日野稚子)

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【プロフィル】伊達晃洋

 だて・あきひろ 島根県立松江東高卒。2005年広告代理店に入社。07年、ワイズインテグレーションなどを経て、12年7月、エードット設立。31歳。島根県出身。

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【会社概要】エードット

 ▽本社=東京都渋谷区桜丘町24-4 第5富士商事ビル4階

 ▽設立=2012年7月

 ▽資本金=2050万円

 ▽従業員=25人

 ▽事業内容=セールスプロモーション、PR、飲食店プロデュース

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