三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験2号機が31日、愛知県営名古屋空港(豊山町)で初の飛行試験を実施した。MRJは昨年11月に1号機が初飛行を果たした。試験に使う機体を増やすことによって、開発を加速させる。
白い胴体に赤いラインが入った2号機は午前10時すぎ、滑走路でどんどん加速すると、ふわりと離陸。雲の間を旋回しながら、太平洋側へ向かった。2時間を超す飛行を経て午後0時20分ごろ、名古屋空港に着陸した。
試験機は計5機を投入する計画で、3号機も早ければ今後1カ月以内に初飛行させる。国土交通省から旅客機としての安全性認証を取得するためには計2500時間の飛行が必要となる。
2018年半ばとしている初納入時期に間に合わせるため、気候や滑走路の数といった環境が整う米国での飛行試験も計画している。1~4号機は今夏以降に米国へ運ぶ予定だ。