【全日空システム障害】サーバー4台が全てダウン 航空評論家の青木謙知氏は「LCCにも影響、責任重い」 (1/2ページ)

2016.3.22 23:55

全日空の主なシステム障害

全日空の主なシステム障害【拡大】

 全日空の大規模なシステム障害のきっかけは「エイブル」と呼ばれる国内線システムのホストコンピューター内で発生した。同社によると、22日午前3時44分、航空券の予約や販売、搭乗をつかさどるサーバー4台のうち1台が突然停止。残る3台から切り離して改修作業を続けたが、8時15分にさらに2台、同22分には最後の1台も停止した。

 その後の復旧作業では、2台目を起動すると、先に立ち上げた1台が停止するという事態が繰り返された。この時点でバックアップのシステムに切り替えることもできたが、全日空は離陸のピークとなる時間帯でのシステム完全停止を避け、空港の業務に絞って1台で対応する道を選んだ。

 午前11時半には搭乗、午後0時46分には予約、発券などの業務が再開。一方、国内線のインターネットや旅行会社経由の予約・販売システムは障害が長引いた。22日深夜から復旧作業を本格化し、23日朝には完全復旧する見通しだ。

 1台目が停止した原因はまだ不明だが、全日空は「4台間の同期(情報共有)機能に何らかの問題がある」とみている。サイバー攻撃などの外的要因はないという。

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