日本航空の植木義晴社長は9日の定例会見で、システム故障による大量の欠航や機材の整備ミスが相次いで発生したことについて「真摯(しんし)に反省し、顧客サービスの向上に努めたい」と謝罪した。
植木社長は5日に発生した重量管理システムの障害で計178便が欠航したと説明。不要なデータがシステム内に滞留したことが原因とみられるという。
5月下旬に表面化した整備ミスをめぐっては、昨年10月以降の半年で部品の取り付け忘れなど計16件発生。赤坂祐二整備本部長は「(整備士同士の)コミュニケーション不足が背景にあった」と話し、今後は定期的に職場での意思疎通を促す機会を設けて再発防止を図る方針。植木社長は「運航の安全には直結していないが、連続して起きたことを重く受け止めている」と述べた。