米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日、燃費データの不正が発覚した三菱自動車の長期会社格付けを、「ダブルBプラス」から「ダブルBマイナス」に2段階引き下げたと発表した。
全社的なリスク管理体制や内部ガバナンス(企業統治)に深刻な欠陥が見つかったためと説明している。日産自動車との資本業務提携による影響は、正式契約に至っていないことから、今回の格下げ判断には織り込んでいないという。
S&Pは、燃費データの不正問題で顧客からの信頼性が低下し、自動車販売台数が大幅に減少する恐れがあるなどとして、引き続き格下げ方向で検討するとしている。