三菱UFJ信託銀行は今春、インターネット上でコンピューターの自動プログラムが資産運用の助言をするサービスを始めた。現在の年齢や老後に用意したい目標額などを入力すると、約400パターンの中から最適な投資信託の組み合わせを示す。「ロボ・アドバイザー」と呼ばれるITと金融が融合したフィンテックの有望分野。無料でこれほど細かく助言してくれるのは邦銀初という。
まず、同社ホームページの「ライフプランシミュレーション」で85歳までの家計収支を計算。現在の年齢や職業、年収、家族構成、国公立や私立など子供の想定進学パターン、住居費(住宅ローン)など10項目余りを入力すると自動で算出してくれる。超低金利の中、妻子を抱える多くのサラリーマンは、年金と預貯金のみでは収支がマイナスになってしまうという。
実際に資産運用を助言してくれるのは、「未来シミュレーション」という別コーナーなのだが、事前にライフプランシミュレーションを実施すれば、目標額を自動で算出してくれる。その上で、4段階のリスク許容度の選択や毎月の積立額など必要事項を入力すれば、希望に見合った投資信託の組み合わせを示す。最終的にはホームページから直接、投資信託を購入できる仕組みだ。