NXへの期待
ファミ通の推計では、ゲーム専用機の国内ソフト市場(オンライン除く)は平成27年に1909億円で、前年比約15%減少。一方、スマホ向けゲームアプリは27年は8100億円で、前年比約13%増加した。任天堂がスマホ市場に参入したのも、こうした動向をにらんだうえでの決断だ。
スマホ向けゲームアプリはガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」やLINEの「ディズニーツムツム」、ミクシィの「モンスターストライク」などが圧倒的な人気を誇る。
これらのアプリはユーザーを飽きさせない工夫を凝らしたゲーム内容と、アイテム購入などの課金で収益を得るビジネスモデルを確立してきており、新参者の任天堂がどこまで食い込めるか懐疑的な見方もある。
ただ、ミートモはキャラクターの着せ替えができ、服装の購入で課金する。「着せ替え」は特に若い女性には定番の遊び方だ。今後も順調にユーザーを伸ばしていけば、一定の収益を確保しそうだ。
さらに任天堂の強みは、「マリオ」など人気キャラクターを豊富に抱えていること。今後、配信するアプリがマリオや「ゼルダの伝説」などのキャラクターが登場するものなら、ミートモ以上に注目を集めるのは確実だ。