この「Kirari!」を活用する場所として考えられているのが、2020年の東京オリンピック/パラリンピックをはじめとしたスポーツイベントだ。実際の競技会場から離れた場所に、そこで競技が行われているような観戦環境を作り出すことで、収容人数が限られ競技会場に入れない人や、海外も含めた遠隔地に暮らしている人にも、競技場にいるような臨場感のあるスポーツ観戦を楽しんでもらえる。
スポーツに限らずライブやコンサートの中継にも活躍しそう。デモでは実在する演奏者と映像の演奏者が、同じ場所にいるような雰囲気でクラシックを演奏して、リアルとバーチャルが混在するステージ作りが可能なことを示した。
こうした実験の成果が、いよいよ一般の人の前でもお披露目される。動画配信サービスの「niconico」を運営するドワンゴが、4月29日と30日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催するイベント「ニコニコ超会議2016」で実施する、「超歌舞伎」と題されたプログラムに、この「kirari!」が使わる。