「プレイステーション(PS)VR」の価格などを発表したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が担うゲーム事業は、ソニー全体の業績を牽引(けんいん)している。PSVRの成否は、経営不振からの脱却途上にあるソニーの“復活”にも影響しそうだ。
ソニーの2016年3月期連結業績見通しでは、全体の営業利益3200億円のうち、ゲーム事業が850億円と3割近くを占める。金融以外の7部門では稼ぎ頭だ。据え置き型ゲーム機「PS4」の世界販売が好調なうえ、PS4を通したゲームや映像コンテンツのインターネット配信で収益の安定性も増している。