ローソンは26日、岩手県八幡平市にある地熱発電の排熱でつくった温水を利用して栽培したピーマンの販売に乗り出すと発表した。岩手県内の店舗で3月1日から販売を始め、収穫量が増えれば関東地区の一部店舗にも販路を拡大する。化石燃料を燃やさないため温室効果ガスの排出が少なく、燃料コストも削減できる。
後継者不足などで放置されていたビニールハウスを市が約1100万円かけて改修。50年前から行われている地熱発電を活用することで、冬季の豪雪地帯でも営農が可能とした。
収穫した野菜をローソンが販売を請け負うことで、若手の就農希望者の定着増なども期待されている。来年度中に農業生産法人「ローソンファーム岩手八幡平」の設立も目指す。
八幡平市の田村正彦市長は「自然エネルギーを活用した地域振興につなげていきたい」と期待を寄せている。