日本郵政グループの日本郵便は20日、SGローソン(東京・大崎)に宅配便配達を委託し、不在時にコンビニエンスストアのローソン店舗で荷物が受け取れる試行サービスを26日から実施すると発表した。日本郵便が不在時の荷物受け取りをコンビニで行うのは初めて。試行サービスは世田谷郵便局(東京・三軒茶屋)管轄エリアの一部で7月31日まで実施し、効果や利用者の声などを検証した上で地域拡大を検討していく。
SGローソンは、佐川急便を展開するSGホールディングスとローソンが配送や関連サービスの提供を目的に、昨年4月に共同出資で設立。日本郵便は2008年、ローソンと包括提携し、宅配便「ゆうパック」の引き受けや指定受け取りなどで協力しているが、協力関係を配達委託に拡大する。
試行サービスは、ローソン駒沢公園通り店(東京・駒沢)を起点に、SGローソンのスタッフがゆうパックを配達し、不在の場合は店舗で保管。24時間いつでも店舗で荷物を受け取ることができる。
配達は台車で行うため、取り扱う荷物の大きさは縦・横・高さの合計が100センチ以下で、1日平均40個程度を想定している。