東芝とシャープを除く電機大手6社の2015年9月中間連結決算が29日、出そろった。本業のもうけを示す営業利益は3社が増益。富士通は、対ドルでのユーロ安進行による欧州向けパソコンの採算悪化が響き、159億円の最終赤字(前年同期は241億円の黒字)に転落した。
16年3月期見通しについては、4社が据え置いたが、中国の景気減速が顕著となるなど、外部環境の変化が通期業績に影響する可能性もある。
パナソニックは、太陽光発電システム事業の販売実績が前年同期比で3割減となる一方で、白物、美容家電の販売が国内を中心に好調に推移。照明や住宅事業の販売実績も前年同期を上回り、増収増益となった。
三菱電機は、工場の自動化に使うファクトリーオートメーション(FA)設備や自動車機器が好調で、9月中間として売上高が2兆円を初めて突破。