シャープの希望退職者を主な対象とした就職説明会が26日、大阪市阿倍野区の「あべのハルカス」で開かれた。大阪労働局の主催で、製造業を中心に39社が面接ブースを構え、技術系、事務系合わせて178人を募集した。一方、参加した求職者は328人。会場では、状況の厳しさを訴える声が相次いだ。
シャープで24年にわたってファクスやコピー機などの営業職を務めたという伊丹市の男性(58)は、アパレル企業の倉庫管理業務の面接を受けた。
「収入は度外視しなければ、応募するところがなくなってしまう」と話す。希望退職後、6社を受けたという奈良県大和郡山市の男性(59)は「返事が返ってこないところが多い」と言う。