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■小惑星の水量検知「NIRS3」
はやぶさ2の目的の一つは地球の水の起源を探ることだ。地球が約46億年前に誕生したときには、水はなかったと考えられており、彗星(すいせい)が地球に衝突した際に水ができたとする彗星由来説と、小惑星が衝突した際にできたとする小惑星由来説がある。
はやぶさ2に搭載された近赤外線分光計「NIRS3」は小惑星「1999JU3」に含まれる水の量を検知する。
小惑星は大きくC型とS型に分類され、初代はやぶさが到着した小惑星「イトカワ」はS型。1999JU3はC型で、有機物や含水鉱物をより多く含んでいるとされ、NIRS3は1999JU3内の水の分布状態を明らかにすることが期待されている。1999JU3に多くの水が含まれていることが判明すれば、小惑星由来説は一歩前進する。