2015年のビール市場でシェア回復を期すキリンビールが、コンビニエンスストア最大手と新たな協業に乗り出した。
キリンは2日、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の高級プライベートブランド(PB=自主企画)「セブンゴールド」向けに、ビール商品を共同で開発したと発表。自社ブランドに特にこだわってきたキリンが、PB向けのビールを開発したのは初めて。販売苦戦が続く中、キリンはセブン&アイの強力な販売網をてこに巻き返しにつなげる考えだ。
20~30代向けに照準
セブン&アイが、セブン-イレブンなどグループ約1万8000店で9日から売り出すのは「セブンゴールド まろやかエール<無濾過>」。価格は1瓶(305ミリリットル入り)228円。
酵母を濾過(ろか)しないことで、まろやかな口当たりと香りを引き出したのが特徴。まろやかエールでは、20~30代の男女向けの需要を取り込む考えで、年内に15万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の販売を目指す。