ローソンは27日、東京メトロと提携し、地下鉄駅構内に小型のコンビニエンスストアを出店すると発表した。夏以降2、3年をめどにメトロの売店約50店をローソンへ転換し、小型店として展開する。市街地など優良立地での出店余地が少なくなり、コンビニ大手は「駅ナカ」での出店競争を加速。ローソンは先行されていたが、乗降客の多い主要駅に店舗網を築き、巻き返す。
ローソンと、東京メトロの子会社で、売店「メトロス」を運営する「メトロコマース」(東京都台東区)がフランチャイズ(FC)契約を結ぶ。メトロス140店のうち50店をローソンに転換し、残り90店についても検討する。
転換する店の面積は約10平方メートルで、ローソンの標準店の3分の1以下。おにぎり、サンドイッチといった売れ筋商品約600品目を扱い、出勤途中の乗降客の朝食需要を狙う。カロリー控えめの菓子類など健康に配慮した「ナチュラルローソン」の商品も扱う方向。
メトロスは雑誌やたばこの販売が低迷して苦境にあり、ローソンの配送ノウハウの導入などで立て直す。営業時間は一部を除き午前7時から午後10時までで、日曜祝日が定休日。