保険金額が少なく保険期間も短いことから「ミニ保険」とも呼ばれる少額短期保険の多様化が進んでいる。ペットの治療費の補償や通常の医療保険には加入できない疾病を持つ患者向けなど先行して投入されてきた保険に加え、少額短期保険各社は独り暮らしの高齢者や障害を持つ子供たちの保護者を対象にした商品などを開発。ニッチな需要に応えて素早く商品を開発する機動力が受け入れられ、コンビニエンスストアのような身近な存在として保有契約件数、収入保険料とも右肩上がりだ。
コンビニ感覚で利用
「安い保険料に弁護士費用も補償してくれる。こんな保険がまさに必要だった。特別支援学級を持つ全国の校長に存在を知ってもらいたい」
全国特別支援学級設置学校長協会の副会長を務める調布市立調和小学校(東京都)の山中ともえ校長は、ぜんち共済(同千代田区)が5日に発売した「ぜんちのこども傷害保険」を、もろ手を挙げて歓迎する。学校の内外を問わずに誤って他人を傷つけたり、物を壊したりしたときに必要な費用に加え、子供を虐待の被害から守るための弁護士費用もカバーする内容だ。