スマホの“先駆け”
大きな期待を受けながら、勢いを失った独自技術が通信分野では少なくない。電話回線を通じて画像表示できる「キャプテン」システムは、民営化前年の1984年に商用サービスを始めた。「世界初の技術」と評されたが、サービスは広がらず2002年に終了した。
NTTドコモが1999年に商用化した携帯電話向けインターネット接続サービス「iモード」も世界初だった。当時社長だった大星公二(83)は「『ウォークマン』からヒントを得て、携帯に音楽や情報やゲームを流せばもうかると考えた」と開発のきっかけを説明する。