日産によると、自動ブレーキは「年配客や家族が万が一の保険として、搭載車を選ぶケースが多い」。普及を受け、国土交通省も市販車の自動ブレーキなど予防安全性能を評価する試験に乗り出している。
富士重工業は自動ブレーキなどの運転支援システム「アイサイト」を他社に先行して導入、設定したモデルの搭載率は現在8割以上になっている。そこで一部改良して4月21日に発売する主力ワゴン車「レヴォーグ」は標準装備にした。
日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、3月の新車販売台数(軽自動車除く)は前年同月比13・1%減で8カ月連続のマイナス。
各社は新型車でテコ入れしているが、「衝突安全や燃費性能の高い車以外は消費者の反応が鈍い」(自販連)だけに、自動ブレーキ標準装備化の動きは今後も続きそうだ。