世界に誇る日本の「ステルス技術」 史上最強を目指す国産戦闘機「F3」 (5/8ページ)

2015.3.18 06:48

 ステルス・キラーとしてのF3の売り物はステルス技術にとどまらない。今夏にも始まるATDによる飛行試験では、コンピューター制御により直進しながら機体の向きを自由に変えられる「高運動性」を検証する。旋回して機首を相手に向けなければ火器を使えない第4世代までの戦闘機に比べ攻撃機会は格段に増える。

 これは「実戦が行われたことはなく、どうなるのか予想がつかない」(防衛省幹部)とされるステルス戦闘機同士の空中戦にも威力を発揮する。互いをレーダーで捕捉できないまま近づき、出合い頭に至近距離での撃ち合いになる可能性があるためだ。高運動性を備えていれば、すれ違いざまに攻撃できる。

 ただ、高運動性はレーダーに捉えられやすくなる弊害もあり、飛行試験を通し、ステルス性とどう両立させるかを探る。

 ■技術継承には長期展望必要

 F3には、日本の高度な情報通信技術も盛り込まれる。その一つが「クラウドシューティング」だ。F3部隊を構成する一機一機を「僚機間データ秘匿システム」と呼ぶ高速無線通信網で結び、各機の位置や速度、残弾数などの装備の状況、敵の移動コースといった膨大なデータを空中で瞬時にやりとりする。

ステルス機は正面からレーダーで捉えにくいため側面から…

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