ANAホールディングス次期社長の片野坂真哉氏 成長期のグループかじ取りに気を引き締める

2015.2.14 06:00

ANAホールディングスが社長交代会見を行った。写真撮影に応じる、伊東信一郎現社長(左)と新社長に内定した片野坂真哉氏=13日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)

ANAホールディングスが社長交代会見を行った。写真撮影に応じる、伊東信一郎現社長(左)と新社長に内定した片野坂真哉氏=13日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)【拡大】

  • ANAホールディングスが社長交代会見を行った。新社長に内定した片野坂真哉氏=13日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)

 「今は会社が伸びている時期なので、責任が重い。心を新たにがんばりたい」。連結売上高や国際線の旅客輸送力の規模では宿敵の日本航空を追い抜いたANAグループのかじ取りを任され、記者会見ではこう気持ちを引き締めた。

 営業や企画などを幅広く経験し、将来の社長候補の登竜門といわれる人事部長も歴任。その人柄を「視野が広く、知見が深い。行動力があり、仕事ぶりが熱心」と高く評価する伊東信一郎社長から昨年暮れ、次期社長の打診を受けた。

 ANAグループの強みについて「現場力が強い。先輩たちは常に新しい事業に挑戦し、成長を実現してきた」と指摘する。若手だった昭和61年に全日本空輸が国際線に進出。当時の社内では慎重論も多かったが、「突破していく先輩たちのエネルギーを目の当たりにした」と振り返り、その姿勢を受け継ぐ。

 性格は「南国生まれで、根が明るい」と自己分析。休日は、ジムで泳いだ後に音楽や落語を聴いてくつろぐ。座右の銘は、三国志に登場する曹操の言葉「志は千里にあり」。家族は妻と二女、「女性3人に囲まれて、家ではかなり劣勢だ」と笑う。(森田晶宏)

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