三菱電機は5日、すべてのものがインターネットにつながる「インターネット・オブ・シングス(IoT)」に関連して、不正なプログラムによる機器の作動を防ぐセキュリティー技術を開発したと発表した。LSI(大規模集積回路)ごとに指紋のような固有のIDを設定するのが特徴。2015年度以降に同社の製品に導入される予定だ。
ネットで機器をつなぐ場合に使うLSIに着目した。構成するトランジスタの状態などにより、LSIにはそれぞれ「個体差」がある。これを読み取ってLSIごとに固有のIDを設定し、プログラムをそれぞれのIDを持ったLSIでしか使えないように暗号化するという仕組み。
回路が同じLSIでも、個体にはそれぞれ違いがある。また、この差異はメモリー内部には残らないため、第三者にはわからず、セキュリティーを高めることができるという。