トヨタが24日発表した11月の海外販売(単体)は64万台で、前年同月比0.3%増と20カ月連続のプラス。景気回復に伴い北米でスポーツ用多目的車(SUV)などが支持されているためだ。
一方、アジアは3.8%減の20万8000台。タイやインドネシアで販売不振に見舞われている。中国はプラスを維持しているが、「市場の伸びは鈍化している」(幹部)状況だ。
厳しいのが国内。8.5%減の11万9000台で、8カ月連続のマイナス。1~11月累計でも前年を割り込んでおり、消費税増税後は消費意欲が低下し、販売が落ち込んでいる。
15年もこうした傾向は続きそうで、通貨下落が直撃するロシアなど新たな先行きリスクも浮上している。