リゾート施設運営の星野リゾート(長野県軽井沢町)は15日、来年4月に南太平洋のタヒチ(仏領ポリネシア)に進出すると発表した。現地企業が所有するリゾートホテルの運営を受託する。日本国内からの観光客だけでなく欧米からの客も取り込む狙いで、今後も海外進出を加速させるとしている。
世界有数の環礁(ラグーン)で知られるタヒチ・ランギロア島にある「ホテル キアオラリゾート&スパ」の運営を現地企業から受託し、名称を新たに「星野リゾート キアオラ ランギロア」に改め、4月1日から運営を始める。
同ホテルは海の上にせり出した水上バンガローやビーチに面した部屋など客室が65室あり、宿泊料金は1室当たり5万9000パシフィックフラン(約7万7000円)から。
同社は来年、インドネシア・バリ島でリゾート施設「星のやバリ」の開業を予定しており、海外進出を表明したのは2例目。星野佳路社長は「海外拠点が増え、星野リゾートのブランドが認知されれば、訪日観光客に(国内の同社運営施設を)選んでもらえる確率も上がる」としており、中長期的に海外拠点を増加させていく考えだ。