中国中央人民ラジオ局第2放送「経済の声」によると、中国中央電視台(CCTV)や国家統計局、中国郵政集団(チャイナポスト)が9月下旬、2013~14年度「中国経済生活大調査」の発表を共同で行い、中国人の消費や投資など生活分野の動向が明らかになった。
同調査は、全国の家庭10万戸へアンケートを発送し、83.7%から回答があったもの。
同調査の報告によると、中国の家庭が最もお金を使う意欲が高いのは、トップが家電分野。それに次ぐのは旅行分野だった。旅行は昨年発表の調査結果で既に第2位となっていた。(今回の調査では)特に60歳以上の高齢者で、旅行意欲を持つ人が30.1%と高かった。地域別では、広西チワン族自治区(38.9%)や浙江省(38.8%)、江蘇省・遼寧省(38%)の人の旅行意欲が他の地域よりも高かった。
自動車の購入意欲も堅調で、車の購入を計画している人は14年、約60%だった。コストパフォーマンスのよい5万~15万元(約88万~264万円)の車を希望する人が最も多く、30万元以上の車を購入するつもりの人は、わずか5.1%だった。車の購入意欲が最も高いのは、華東地域の人だった。
回答者の70%が14年、投資計画を立てており、ファンドや金への投資が有望視されていた。東北地域の人は投資意欲が比較的高かったほか、華東地域は教育や訓練で自分の能力を高めたいと望む人が多く、華中地域では保障や安心のために保険商品の購入を望む人が多かった。
このほか、株式市場に投資する準備をしている家庭は12年、わずか10.4%だったが、13年には23.7%になっていたことが分かった。年収20万元以上の家庭では、株式市場への投資が、投資の際の第1の選択となっていた。14年8月末現在、上海と深センの両証券取引所の取引口座の新規開設数は17万件以上に達していた。(中国広播網=中国新聞社)