韓国経済を牽引(けんいん)するサムスン電子の失速が際立ってきた。ウォン高の進行による収益の悪化や中国勢の低価格品の台頭で、絶好調だったスマートフォン事業が不振に陥ったからだ。
ウォン高は足元では一服しているものの、円安が進んだ日本と比べて韓国の輸出企業の競争環境は悪化している。外国為替市場の動向によっては、日韓企業の世界市場でのシェア争いの構図に変動をもたらす可能性もある。
サムスンは8日、画面サイズが5.6インチの大型スマホ「ギャラクシーノートエッジ」の発表会を東京都内で開いた。
端末の側面部分に世界で初めて曲面有機ELディスプレーを搭載。世界で最も早く、NTTドコモとKDDIが10月下旬に発売する。サムスン電子ジャパン営業チームの阿部崇氏は「日本でのヒットが世界への足がかりになる」と意気込んだ。