コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンは25日、店頭でひきたてを入れるカウンターコーヒーをリニューアルし、10月下旬から全国の店舗で展開すると発表した。味わいを上げるため、工程を多くし、通常なら価格を2割程度引き上げるところを、価格は従来通り100円からに据え置く。
大手コンビニ各社は、秋冬の商戦でそろってカウンターコーヒーの強化を打ち出しており、競争が一層激しくなりそうだ。
セブンの今回の刷新では、豆の渋皮を取り除くための独自の磨き工程を導入した。大手のコーヒーチェーンンや他のコンビニでもとられていない工程で、これによって、雑味のないすっきりとした味わいになる。同時に豆を深煎りすることでコク深くしているという。
同社は、平成27年2月期に、年間合計6億杯の販売目標を設定している。これに対し、8月までの半年で、3億4千万杯に達しており、計画を上回って好調に推移している。それでもリニューアルを図るのは、競合他社もコーヒーの強化を図っているためで、価格を据え置いて、質を向上させることで特徴をだす。
これまで、200グラム185円で提供していたローソンは、今月30日からセブンやファミリーマート同様に、160グラム100円のタイプも追加する。紅茶などのティーメニューも強化しており、サイズやバリエーションの多さで差別化を図る。
ファミリーマートは、カフェラテにチョコレートを加える「ショコラ・ラテ」を追加。デザート感覚のメニューを増やし、女性顧客獲得を図る商品展開を強化する。