国内の自動車大手8社が28日発表した7月の海外生産台数の合計は前年同月比6.7%増の133万8818台となり、6カ月連続で増加した。新型車の効果などで販売が持ち直してきた中国や、北米市場が牽引(けんいん)した。国内生産は消費税増税による販売減に伴って11カ月ぶりにマイナスとなり、需要が伸びる海外の好調さが鮮明になった。
海外生産はダイハツ工業と三菱自動車を除く6社が前年実績を上回り、4社が7月の過去最高を更新した。
中でもマツダは、北米などへの輸出拠点としてメキシコ新工場が本格的に稼働したことから69.1%増となり、伸び率が最も大きかった。
また、中国での生産も伸び、現地で昨年末に投入した中型スポーツ用多目的車(SUV)「SX4 Sクロス」の販売が好調なスズキが36.2%増のほか、6月に新型カローラの現地生産を始めたトヨタ自動車が29.0%などだった。