米調査会社J・D・パワー・アジア・パシフィックが19日発表した新車販売店の顧客満足度調査によると、業界全体の満足度が高級ブランド、量販ブランドともに昨年に比べ低下した。消費税増税前の駆け込み需要で大勢の客が訪れた結果、対応がおろそかになったのが原因とみられる。
顧客満足度はスタッフの対応、契約・価格、店舗施設、納車対応の4項目で判定。高級ブランドは店舗や納車の満足度が低下して昨年比10ポイント減の718ポイント。量販ブランドでは価格やスタッフの満足度が下がり15ポイント減の649ポイントとなった。
調査担当者は「ほとんどのメーカーで満足度が低下した。駆け込み需要で売り手市場になった結果だろう」と分析している。
ブランド別では、高級ブランド1位が4項目全てで最高位をつけたトヨタ自動車のレクサス(761ポイント)、量販ブランド1位が独BMW「MINI(ミニ)」(706ポイント)だった。
調査は毎年行われており、今年で13回目になる。