ダイハツ「ミライース」 低燃費トップ返り咲き 競争さらに過熱か (1/2ページ)

2014.7.10 06:20

一部改良したダイハツ工業の軽自動車「ミライース」

一部改良したダイハツ工業の軽自動車「ミライース」【拡大】

 ダイハツ工業は9日、軽自動車「ミライース」を一部改良して発売した。燃費性能をガソリン1リットル当たり従来の33.4キロから35.2キロに向上させ、スズキの「アルトエコ」(35.0キロ)をわずかに上回り約半年ぶりにガソリン車トップに返り咲いた。ライバルのスズキも対抗策を打ち出すのは確実とみられ、軽の燃費競争がさらに過熱しそうだ。

 新しいミライースはエンジンの熱効率を向上させたほか、タイヤ周辺の空気抵抗を低減させるなどして低燃費化を実現。改良コストは部品の原価見直しなどで吸収し、従来モデルから価格を据え置いた。

 ダイハツの中島雅之チーフエンジニアは同日の記者会見で「低燃費、低価格という軽の本質を究めようと開発した」と胸を張った。

 軽の燃費競争は、ダイハツが2011年9月に初代ミライースを発売し、1リットル当たり30.0キロとガソリン車初の30キロ台に乗せたことで号砲が鳴った。対するスズキは同年12月に30.2キロのアルトエコを発売して、すかさず逆転。その後も抜きつ抜かれつの競争を続け、昨年12月以降はアルトエコがトップに立っていた。

「お互い過激になりすぎないようにしたい」

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