《株主から提案された議案の補足説明が終わると、数土文夫会長は「株主提案について取締役として反対する。意見は招集通知に記載している」と述べた。その後、収益計画など事前にあった株主からの複数の質問や提案に対し、山口博、相沢善吾両副社長がたんたんと答えた後、会場にいる株主からの質疑に移る》
株主 「福島から来た。廃炉に向けた中期ロードマップで汚染水処理が最大のテーマだ。だが、汚染水の海洋漏洩の防止策がなされていないと福島県民は思っている。地下水バイパスという名の汚染水の垂れ流しをやめてほしい」
増田尚宏常務執行役 「汚染源を取り除き、きれいな水を汚染水に近づけない、海洋に流さないということが大事だ。地下水バイパスによって、汚染水にきれいな水を近づけないことをやっている。凍土壁をつくるのもその一環だ。汚染水を海洋に流すことは漁協に苦渋の決断をしてもらった」
株主 「東電は株式会社としての役割を果たしていない。役員も被害者であることを言うべきだ。東電は管理責任はあるが、製造業者が無責任で設備を入れた」
《数土議長が『激励だが叱咤だがわからない質問ですが』と述べると、会場から笑いがもれ、その後、廣瀬直己社長が質問に答える》