質疑応答では「あなたに経営を任せてソニーが変わるのか、安心感を持てない」と株主から厳しい声も上がり、平井社長は「重く受け止める。構造改革をやりきり、来年から成長軌道に持っていく」と応じる場面も。
総会後、取材に応じた株主からは経営陣を批判する声が相次いだ。男性会社員(52)は「今期、電機部門の黒字転換ができなかったら平井さんは退任すべきだ」と話し、無職の男性(71)は「昔のソニーは画期的な製品を作っていた。(創業者の)井深大さんや盛田昭夫さんが天国で泣いている」と奮起を促した。
総会ではジョン・ルース前駐日米大使ら取締役の選任など2議案を賛成多数で可決。お土産をなくした影響からか、出席した株主は昨年(1万693人)の半分に満たない4662人だった。